7/24(木)ストリーム・ブックレビュー
今日は「哲学からアダルトビデオまで」カバーするフリーライターの永江朗さんが担当です。
★今年の6月と7月、光文社新書から相次いで共通するテーマの新書が発売されました。テーマは共通ですが、方向性はかなり異なる。同じ新書シリーズでこういうケースは珍しい!
●『崖っぷち高齢独身者』/樋口康彦著(光文社新書 798円)
★高齢独身者への関心の高さをうかがわせる1冊。
『崖っぷち独身高齢者~』の帯の文言は、結婚弱者の皆さん、そして親御さんへ。なぜ選ばれない?
お見合いパーティ(114回)と結婚相談所(68人)をきわめた著者が、結婚を妨げる要因をズバリ解説。
★著者は大学の専任講師(教育社会心理学)。43歳。お見合いパーティと結婚相談所を体験し尽くし、数々の成功例・失敗例をもとに、「高齢独身者」(本書の定義では男性38歳以上、女性33歳以上)のための結婚活動(「婚活」)を指南する。
結婚対象として相手にされる年齢にはリミットがある、だからこそ、残されたわずかな時間を有意義に使って、できるだけ早く結婚しなければならない。そのためにはなりふり構わず結婚活動をしなければならない、屈辱的な思いもいっぱい経験するだろうが、結婚活動者は結婚活動を通じて成長していくことだろう、同じく結婚活動者である著者と同じように、と説く。
●『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』/伊田広之著(光文社新書 882円)
★一方、『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』の帯は無言、苦笑いでかわしてきたけど今日からは言い返す。
結婚圧力にさらされている“適齢期”“負け犬”の女性たちへ捧げる反撃の書。
★こちらの著者は大学の非常勤講師(ジェンダー論や貧困問題)。皆が無意識に信じ込んでいる“結婚の幻想”を理論武装で1枚1枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立・他者とのつながり」について考えていく、という趣旨。
こちらもなかなか実践的で、「結婚するのはあたりまえ」、「結婚すれば幸せになれる」、「結婚には妥協も必要」、「結婚すればさびしくない」、「女の幸せ仕事(自立)より結婚」といった「幻想」を論破するロジックを具体的に解説。
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2008年07月24日(木)16時17分更新 | ストリームブックレビュー | リンク
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