caffe azzurro ~永遠のディ・ステファノ音流 1
caffe azzurro (土・日 18:30~19:00)
「音の流れを楽しむ」のが音楽。
caffe azzurroでは、
「旋律が織り成す音の流れ」を「音流」と呼び、
心にしみ込む「流れ」そのものの美に注目。
OTTAVAのライブラリーから厳選した
極上の音流が体の芯まで心地よく流れ込みます。
不世出の名テノール、
ジュゼッペ・ディ・ステファノが、
強盗に襲われ、長い昏睡状態の末に
亡くなったのが、2008年の3月3日。
その偉大な歌声と栄光、
「ピッポ」の愛称で慕われた人柄と
破滅的ともいえる享楽的生き様を想うと、
引退して86歳になっていたとはいえ、
深い悲しみを感じます。
というわけで、今回と次回のazzurroは、
彼の没後1年を前に、
「永遠のディ・ステファノ音流」をお届けします。
1950年代を中心に、
ライバルのマリオ・デル=モナコや
名コンビを組んだマリア・カラスらとともに、
オペラ黄金時代を築いたディ・ステファノ。
パワフルで情熱的、
かつ繊細さも伴った歌唱は、
「男らしさ」に満ちた唯一無二のもので、
聴き手に圧倒的な感動と快感をもたらします。
全盛期は10年あまりと言われますが、
世界中のファンを熱狂させ、
若き三大テノールをも崇拝者にしました。
幸いにも、彼が最も輝いていた頃の録音が
ナクソス・ヒストリカルでも、
かなり良い音質で発売されています。
今回と次回のazzurroでは、
これらの音源を使って
ディ・ステファノの魅力を凝縮することを目指し、
OTTAVA的にノンストップミックスで追悼します。
まず冒頭は、「ステファノフラッシュ1」。
今回登場する曲が順番に数秒ずつ、
次々と顔を出します。
本編のスタートは
ヴェルディの歌劇「リゴレット」から「女心の歌」、
「あれもこれもわしをとりまく女達は」、
「あの娘がさらわれてしまった
・・・わが目先に浮かぶは」のメドレー。
続いてテンポを落とし、
プッチーニの歌劇「トスカ」から
おなじみ「星は光りぬ」。
ベルリーニの歌劇「清教徒」から
「奴らは行ってしまった」。
そして、プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」から
極めつけ、「冷たい手を」。
中入り的に「ステファノフラッシュ2」も
作ってみました。ここでは次回、
登場する曲を中心に散りばめています。
後半は、カラスとのデュエットを2連続!
ベルリーニの歌劇「清教徒」から
「私の腕の中に」。
ディ・ステファノは、カラスとの初共演の時、
この曲を二人で練習していて、
音楽的相性の良さに気づいたそうです。
続いて、ドニゼッティの歌劇
「ランメルモールのルチア」から
「そよ風にのって」。
緊張と発散が相まみえる美しい二重唱です。
本編のトリは
ディ・ステファノの、オペラ以外の真骨頂、
カンツォーネにしてみました。
カルディッロの「カタリ・カタリ」。
「歌でセリフを語ること」をモットーとしていた
彼ならではの文字通り(?)の名唱です。
太陽のような輝きに、
愛におぼれる甘美な香り。
ささやきから絶叫まで
魂の塊のようなディ・ステファノ音流の渦を、
お楽しみ頂ければ幸いです。
週末のくつろぎはcaffe azzurroで。
ON AIRもダウンロードも無料!
OTTAVAの世界を凝縮した音流をお届けします。
Selected by Yamada
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