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2007年12月 9日 (日)

caffe azzurro ~ハイフェッツ音流 2

affe azzurro (土・日 18301900

「音の流れを楽しむ」のが音楽。
caffe azzurroでは、「旋律が織り成す音の流れ」を「音流」と呼び、
心にしみ込む「流れ」そのものの美に注目。

OTTAVAのライブラリーから厳選した
極上の音流が体の芯まで心地よく流れ込みます。

今回は「ハイフェッツ音流 2」

ヴァイオリンの神様ヤッシャ・ハイフェッツ
没後20年の命日、2007年12月10日を明日に控え、
ハイフェッツのノンストップ・ミックスを前回に引き続きお送りします。

Images3_3 音源はすべて「ナクソス・ヒストリカル」のCDを使用。
1930年代から40年代にかけての録音ですが、
驚くほど良い音質で、
全盛期のハイフェッツを堪能することができます。



往年の巨匠の中には、ちょっと聴いただけで、
誰の音色かわかる個性的なヴァイオリニストが数十人はいたと思われます。
クライスラー、エルマン、ティボー、シゲティ、
クーレンカンプ、フランチェスカッティ、ヌヴー、オイストラフ、レビン・・・。
そんな綺羅星のごとく輝く中で、やはり別格なのがハイフェッツの音色。
個人的には唯一、バルヒェットの音色のみ同格の魅力があると感じています。

ちょっと二人を比べてみました。

戦後ドイツに短くも太陽のような光を放ったラインホルト・バルヒェット。
四季を世界初録音し、バッハを中心に伝説的な名演奏を多く遺しましたが、
わずか41歳で夭逝しました。

認知度では、ハイフェッツは永遠ですが、
バルヒェットは歴史に埋もれつつあります。

ヴァイオリニストとして、ハイフェッツが天上の王なら
バルヒェットはドイツの土に深く根をはった求道者といった所。

ハイフェッツを聴くと、圧倒的な演奏で、
「作品そのものよりハイフェッツを楽しむ」ことが多い気がします。
一方、バルヒェットは、
どこまでも作品に謙虚で誠実なため、その音色を聴くと、
「作品の魅力を最大限に深く感じ、
計り知れない感動を得る」ことができるような気がします。


二人の個性は対照的ですが、

すべての音符と休符を深く探求し、

歌心あふれる感性で究極の美音を奏で、
極上の音流を生み出す点で共通しています。

いずれにせよ、優れた演奏家の魂のこもった音流は、
作品を何倍も生命力のあるものとします。
個性的な演奏が減った今日、

改めて、作品と演奏の関係を見つめなおしても良いかもしれません。

それでは、ハイフェッツの激流的な快感をお楽しみください。


週末の夜はcaffe azzurroON AIR(1830~)もダウンロードも無料!
OTTAVAの世界を凝縮した音流をお届けします。


今回はHPの「MUSIC HISTORY」に曲目リストが残らないので
OA後に、曲目データをアップしますね!

selected by yamada

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